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撤退相次ぐ4.5兆円市場にみる3つのチャンス

こんにちは 深井です。

『学校給食から広島の「ホーユー」が徹底…』
『食堂が開けないので、休校する学校も…』

今月頭にこのニュースが報じられてから、
一気に、SNSもざわつき始め、

「なんだか給食が大変なことになってるぞ!」

という認知が社会に広まったので、
それをきっかけに給食問題を知った人も
多いんじゃないかと思います。

今年3月には、約50年にわたって
給食用の麺類を届けてきた
岩手県北上市の黄金製麺所が撤退…

2020年には、70年にわたって
主食のパン屋ご飯を届け続けてきた
静岡県富士市の富士製パンが撤退…

ですが、まるで新型コロナによって
突然始まったかのような
4.5兆円とも言われる市場で
給食を届け続けて、食と健康を支え続けてきた
給食事業の破綻は、

確かに新型コロナが引き金に
なったかも知れませんが、

実は、今に始まったわけではなく、
とっくにもっと前から
すでに始まっていたんです。

 

これらはほんの氷山の一角。
これからも益々破綻が
加速していくと見られ、

給食がストップしたことによる
休校によって教育機会の損失

共働き、シングル家庭が
増えている社会背景での
お弁当作りのための時間確保、
家庭の支出増加、

手作り、コンビニ弁当等関らず、
栄養の偏り、

猛暑日の食中毒リスク、

などなど

課題は広がりと深刻化を拡大させていきます。

 

では、そんな、これまでなかった
社会課題が顕在化してきた

給食事業の破綻という社会課題を通して
見える3つのチャンスとは何か?

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①メガトレンドに目を向けるチャンス

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給食事業の破綻は、

これまで
メガトレンドに目を向けてこなかった人たちが
メガトレンドに目を向け、
市場の先駆者となるチャンスです。

日本の急激な人口減少は、昨日今日、
始まった話ではなく、

これまでのビジネスモデル、利益構造、
自治体の入札制度、などなど、

既存の仕組み自体が破綻することは、
年金制度の崩壊と同じように
見通すことができました。

なので、現在起こっている給食事業の破綻は
もちろん、コロナや、紛争による
物価高も要因の一つではあっても、
遅かれ、早かれ直面していた課題といえます。

 

そこで、ここで着目すべきは、
認知の歪み。

人は、明らかにネガティブな
課題に直面することが予測できていても、

本当にその課題に直面するまでは、
いつまでも、今の状態が続く。
自分たちは大丈夫。と
思い込んでしまうということです。

そして、

直面した時に初めて慌て、
なんとか解決したい!と解決策に殺到します。
予測できていたにもかかわらずです。

 

例えば、タバコの発癌率がどれだけ
箱に大きく書かれていても吸い続け

いざ癌になったらなんとか助かる方法を
慌てて探す人のようにです。

 

なので、こういった、認知の歪みを理解した上で、
メガトレンドに目を向けると

わかりやすいくらい、これから起こることが
データで示されているのに、

大多数の人たちが、(直面するまで)
気にもしていないけれど、

直面したら頭についた火を消してくれ!と
叫ぶような欲求を見つけることができます。

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②ほとんどの既存産業がすでに危機にいる
と気づくチャンス

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あなたが今、何かの仕事をすでにしているなら…
そしてその仕事が、
長く歴史ある既存産業だとしたら…

人口減少の影響を全く受けない事業。

というあり得ないビジネスでない限り、
すでに危機の中にいる可能性が高いです。

そう、まだ課題に直面していないから
気づいていないのではなく、
直面していることに気づいていない状態です。

ぜひ、人口減少率と、現在のままの事業を
今まで通り続けた場合の

事業破綻までのタイムリミットを
逆残して見てください。

驚くくらいすでに
危機の中にいたことに気づくでしょう。

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③需要と欲求は変わらず生き続ける
市場にあなたが解決策を届けるチャンス

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一時のブームで生まれた市場ではなく、
人が根源的に必要とする需要と欲求を
満たすものは、

手段が変わっても、
市場は生き続けるということです。

たとえば、今回の給食事業問題。

「これまで通りの給食事業」という手段が
破綻を迎えてしまっていってはいますが、

給食というもの、
食べるということに関して
需要と欲求は何も変わっていません。

 

これまで通りではない
全く新しい形態の
これまでなかった「給食」

こういったプロダクトによって
課題解決を実現している
スタートアップもすでに誕生し、
注目を集めています。

〜参考〜
新しい給食のカタチで社会を変える挑戦をしている。
PECOFREEさん

さて、今日は、給食問題から
見つかる3つのチャンスを書いてきました。

もしあなたが、まだ自分が解決すべき
社会課題に出会えていないなら、

ぜひ、何かのビジネスが
終わりを迎えていることをニュースでみたら、
ぜひ、その背景にあるメガトレンド、
そして、変わることのない需要と欲求に
着目して見てください。

もしそれが、あなたにとって
放って置けない課題ではなくても、

そこに、ヒントを発見することが
できるはずです。

ー深井

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