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ジジシャツを着たらみんなに笑われた…でも

こんにちは 深井です。

今から約30年くらい前
まだ私が中学生で

冬の防寒といえば、

・Tシャツ
・ロンT
・スウェット
・ジップパーカ
・ジャンパー
・アノラック(この響き懐かしい…)

みたいに、、、

どんだけ重ね着すんだよ!!!
というくらい

「冬=ガンガン重ね着しまくり」

というのが当たり前だった時代。

重ね着は、ごわごわして
動きにくいのが大嫌いな
私にとっては苦痛でしかありませんでした…

そんな時に訪れた秋の宿泊学習。

宿泊場所は「山の中」
当然めちゃくちゃ寒いのは
わかりきっている。

そこで、

重ね着が嫌いで、
荷物が増えるのも嫌いな私は、
ある画期的なアイデアを思いついた…

そう、一枚で少し
もこもこしていて
なんだかあったかそうだけど

首のところはなんだか
ベローン、とU時に大きく開いてる
じいちゃん御用達の肌着
通称「ジジシャツ」

を借りることにしたんです。

ババシャツ、ジジシャツはダサい。

それが当時の当たり前だった。

でも、どうせ、着替えの時しか
わからないし
そんなに誰も気にしないだろう。と
思ったからです。

ところが、、、、

入浴タイムの脱衣所で服を脱いだ瞬間
誰かが「深井ジジシャツ着とる!!」

(方言翻訳:「着とる」=「着てる」)

と叫んだのを皮切りに、あれよあれよというまに
学年全体に広まり、その夜は盛大に笑われ、
からかわれ続けることに。。。苦笑

 

さて、

そんな風に、ババシャツ、ジジシャツは
ダサくて、お年寄りのもの
という見方が大多数で、

着れば笑われ、からかわれることも
あった時代を経て、今はどうでしょうか?

そう、2003年、あなたもご存知の
極薄の防寒肌着
ユニクロ「ヒートテック」が
登場したことによって全てが変わった。

誰もが、これまで、
ババシャツ、ジジシャツと言ってきたものを
恥ずかしげもなく着れるようになったんです。

ユニクロがどれだけヒートテックを
おしゃれにブランディングしても、

誤解なくいえば、
ヒートテックは最先端技術を用いた
かつてのジジシャツ、ババシャツである。

何もしなければ...

では、なぜ、ユニクロの「ヒートテック」は
2003年の登場以来、

20年以上のロングセラーヒット商品として
世界中で売れ続け、
累計販売枚数10億枚超という
驚異的な数字を叩き出しつづけているのか?

おしゃれでいけてるモデルを起用した
ブランディング戦略か?

いや、

そんなものは、
表面的なプロモーションに過ぎない。

 

少し長くなってしまったけれど、
もう少しだけこの話に付き合って頂きたい。

なぜなら、

今日この話をあなたにしているのは

売れる商品に共通する2つの法則を
知って欲しかったからです。

1つは、「潜在的な未充足ニーズ」
を発見し満たしていること。

そしてもう1つは
これまでなかった
「新カテゴリー」を創っているということ。

この2つです。

 

「潜在的な未充足ニーズ」は、
解決したいのに解決策がないことで
ストレスが本人も気づかないうち
高まっているような欲求です。

この欲求は、
その商品が目の前に提示されるまで
ターゲット自身も考えたこともなかったけれど、

言われてみれば、
確かにそんなのがあったら最高!欲しい!

と飛びつくほどの欲求です。

 

例えば、ユニクロは、

冬の寒い時に、おしゃれの邪魔をせずに
重ね着をしなくてよくて、しかも薄くて
あったかいけど、通気性もいい
速乾で高機能なインナーがあったらいいのに。。。

というような潜在的な未充足ニーズを満たしています。

そして、

 

肌着でも、ジジシャツでも、ババシャツでもない

「ヒートテック®︎」

という新カテゴリーが、一瞬にして
競合と比較されることのない、

独自の新市場を創り上げ、

今では薄手で保温性の高い
高機能なインナーのことを
ヒートテックと呼ぶ人もいるほどです。

 

私も宿泊学習の時にチャレンジしてみたものの、
それ以降も自分の頭の中で、

あ〜

冬の寒い時に、おしゃれの邪魔をせずに
重ね着をしなくてよくて、しかも薄くて
あったかいけど、通気性もいい
速乾で高機能なインナーがあったらいいのに。。。

なんて選択肢を
考えたことがありませんでした。

でも、ヒートテックが登場してからは、
もはや私だけでなく、
老若男女を問わず着用され

事実、一人一枚どころか、
一人4〜5枚持っているほどの
累計販売枚数になる
超ヒットロングセラー商品になっています。

 

あなたが、考えている
社会課題を解決するビジネスは

・潜在的な未充足ニーズを満たすものでしょうか?
・新カテゴリーによって市場を創り出しているでしょうか?

 

社会課題をビジネスで解決する時に
表面的にヒヤリングした悩みや声を元に
ビジネスアイデアを考えて、
失敗している例が後を断ちません。

 

ですが、

潜在的な未充足ニーズを発見して満たし、
新カテゴリーによって、
新市場を創り出している人たちは

共通して、それぞれの課題によって
規模は違えども、急成長を手に入れています。

 

社会課題をビジネスで解決する!といえば
聞こえはかっこいいですが、

そのためには、いつまでも
時間をかけているわけにはいきません。

急速に社会に求められ、
解決されるまで売れ続ける必要があります。

 

そのためのビジネスアイデアを作るためのポイントは、
今日の記事で書いた通りです。

ー深井

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