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「消える高齢者」とビジネスチャンスの関係

From:深井宣光

1万8709人。

これは、昨年1年間で行方不明になった、認知症の方(または、その疑いのある方)の人数です。

そして、この数字は10年連続で増加。過去最多を更新し続けています。

私は今から20年ほど前、特に介護現場の方たちとご縁が多かったので、一人の方が行方不明になった時に、捜索に生じる負荷の大きさをリアルタイムでよく目にしてきました。

家族、介護職の方々は深夜、早朝に関わらず探し続け、警察車両も捜索に動くこととなります。

行方不明になられている認知症の方の身の安全はもちろんのこと、捜索に関わる方々の心労はとても大きなものです。

しかし、

10年連続で増え続ける認知症の方々の行方不明者数は、今後更なる急加速で増大することが、ほぼ確定しています。

なぜなら、認知症の方の数は高齢化率と比例しており、日本の高齢化率は現在も群を抜いてナンバーワンであるだけでなく、今後2040年まではさらに高齢化率が高まることが既に数字で見えているからです。

その数、35.3%(2040年)

この数字だけを見てもパッとしないかもしれませんので少し補足すると...

世界規模では、2060年に17.8%に到達することが問題視されており、つまり日本は、その比ではないレベルでの高齢化による認知症課題先進国ということなんです。

つまり、それは、世界に先駆けて、高齢化による課題解決プロダクトを市場に開発、供給することができるというチャンスも同時に示してくれています。

愛知県美浜町が導入しているプロダクトは…

その名も、迷い人捜索支援ツール Me-MAMORIO(ミマモリオ)

迷い人捜索支援ツール Me-MAMORIO(ミマモリオ)とは?

”Bluetooth(ブルートゥース)を活用した小型タグを導入することによって、認知症の高齢者が行方不明になった時に、スムーズな捜索活動ができるような仕組みです。

 タグはスマートフォンの専用アプリと連動して使われ、アプリを起動している人の30m以内にタグをもった認知症の高齢者がいた場合、位置情報を検知し役場へ自動で通知されます。
 ※位置情報のみを送信し、アプリを起動したスマートフォンの個人情報は送信されません。

対象者:認知症迷い人SOS情報ネットワークの登録者(認知症迷い人SOS情報ネットワークはこちらをご覧ください。)
自己負担:年間500円(町の助成により) ※利用開始から一年間ごと”

(引用:美浜町公式サイトより)

例えば、↑このようなプロダクトを解決策に採用しています。

興味のある方は、こちらのMAMORIO公式サイトもどうぞ。
[MAMORIO | あなたの大切なものを守る世界最小クラスの紛失防止デバイス]

あなたならどうする?

あなたなら、この巨大で拡大し続ける社会課題解決市場に、どんな解決策を供給しますか?

Me-MAMORIOやAppleのエアタグのような、ブルートゥースを活用したプロダクトの更なる小型版?

受信デバイスや距離に依存しない、電波発信機?

既存の解決策では満たされていない重要や、まだ解決されていない課題の側面は何か?

行方不明になってから、捜索するためのプロダクトか。
行方不明を未然に防ぐプロダクトか。

今、需要があるのに、解決策が供給不足の市場が、あなたの実現する解決策を待ち望んでいます。

社会課題解決を、ビジネスの急成長機会に!
ビジネスを、社会課題解決の機会に!

それが私の考える「ビジネスチャンス」です。

ー深井


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社会課題はビジネスチャンス」
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3月31日発刊
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